沙羅 連勝「10」でストップ!地元選手に敗れ、2カ月ぶり2位

[ 2016年2月13日 23:29 ]

11連勝を逃し、2位で表彰台に立つ高梨沙羅(左)。中央は初優勝したマヤ・ブティッチ

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は13日、スロベニアのリュブノで個人第13戦(HS95メートル、K点85メートル)が行われ、高梨沙羅(19=クラレ)が2位となり、自己最多を更新中だったW杯での連勝が「10」で止まった。

 高梨は1本目91・5メートルの130・1点として、今季初めて1回目で首位を逃し2位につけ、2本目も91・5メートルを飛んだが、合計263・2点にとどまり、昨年12月12日に2位となって以来、2度目の2位となった。今季は13戦で10連勝を含め優勝11回、2位が2回。

 2本とも91メートルを飛んだマヤ・ブティッチ(26=スロベニア)が合計267・7点で初優勝。高梨は距離では2本とも上回ったものの、得点が伸びなかった。

 総合得点では高梨が2位のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)に431点差を付けて首位に立っている。この日、イラシュコは13位と得点を伸ばせず。今季は全19戦で、14日の第14戦終了で500点以上の差がつけば高梨の2季ぶりの個人総合優勝が決まる。

 伊藤有希(土屋ホーム)は11位、岩渕香里(松本大)は30位。勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)は31位で、上位30人による2回目に進めなかった。

 ◆今季の高梨の成績◆

【第1戦】95・5メートル、97・5メートルを飛び、2回ともトップの得点をマークして合計251・7点で優勝

【第2戦】1回目に95メートルを飛んでトップに立ったが、2回目は90メートルにとどまり、238・6点で2位

【第3戦】1回目に98メートル、2回目に最長不倒の99メートルを飛び、2回ともトップの得点をマークして合計257・1点で今季2勝目

【第4戦】97メートル、98メートルを飛び、2回ともトップの合計265・6点で圧勝、今季3勝目、

【第5戦】1回目に97メートルで首位に立ち、2回目も94メートルで合計257・8点で3連勝

【第6戦】最長不倒の106メートルを飛び、143・4点で4連勝し、今季5勝目。競技は強風のため1回目終了で打ち切り

【第7戦】1回目に94・5メートルを飛んで首位に立ち、2回目も最長不倒の100メートルを飛んで241・3点で5連勝し、今季6勝目

【第8戦】1回目でただ一人100メートル超えの104メートルを飛んで首位に立つと、2回目も最長不倒の107メートルを飛んで278・5点で6連勝

【第9戦】102・5メートル、97メートルを飛び、2回ともトップの合計271・2点で今季8勝目、自己最多に並ぶ7連勝

【第10戦】1回目に最長不倒の137・5メートルを飛んでトップに立った高梨は2回目も136メートルの大ジャンプで合計305・8点をマークし、自身初の8連勝で今季9勝目

【第11戦】1回目にただ1人90メートルを越える最長不倒の93・5メートルを飛び、2回目も93メートルを飛び、合計257・2点をマークし、連勝を自己最多の9に伸ばして今季10勝目

【第12戦】1回目にジャンプ台記録を2メートル更新する98メートルを飛びトップに立つと、2回目も90メートル。合計260・1点をマークし、連勝を自己最多の10に伸ばして今季11勝目

【第13戦】1回目91・5メートルで今季初めて首位ならず。2回目も91・5メートルで263・2点としたが、2位に終わる

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