サンダー悲しい１勝、アシスタントコーチの妻が事故死…デュラント涙

交通事故で亡くなったモンティー・ウィリアムス氏（右）の妻イングリッドさん（ＡＰ）

　ＮＢＡサンダーでアシスタント・コーチ（ＡＣ）を務めているモンティー・ウィリアムス氏（４４）の妻イングリッドさん（４４）がオクラホマシティー郊外で起きた自動車事故に巻き込まれて死亡。対向車線を走っていた車がセンターラインを越えて衝突してきたもので、その車のドライバーも死亡した。イングリッドさんの車には５人の子どものうち３人が同乗していたが、１人は無事で２人が軽傷。球宴ブレーク直前の悲報にサンダーのチーム関係者は言葉を失った。

　ＮＢＡは１１日に球宴前最後の２試合を行ったが、そのうちの１試合がオクラホマシティーでのサンダー対ペリカンズ戦。ウィリアムス氏は昨季まで４シーズン、ペリカンズの監督を務めており、両軍ともにショックをひきずりながらのティップオフとなった。

　試合は１２１―９５（前半６２―５３）でサンダーが勝って４０勝１４敗で前半戦を終了。ウォリアーズ（４８勝４敗）とスパーズ（４５勝８敗）に続いて４０勝に到達した。ここ１６戦では１４勝目。しかし２３得点を挙げたケビン・デュラント（２７）は試合前のインタビューで涙を流すなど、悲しい１日となった。

　ペリカンズは２０勝２３敗。デュラントと同じく２３得点をマークしたアンソニー・デービス（２２）はデビュー以来、３年間、ウィリアムス前監督の下でプレーしており「彼女（イングリッド夫人）は自分にとってはもう１人の母だった。残念でならない」とツイッターで哀悼の意を示した。

　もう１試合はミルウォーキーで行われ、地元のバックスが９９―９２（前半５５―４６）でウィザーズを退けて２２勝３２敗。クリス・ミドルトン（２４）が２７得点をマークし、５連敗から白星を２つ並べて前半戦を終えた。

　ウィザーズは２３勝２８敗。ブラドリー・ビール（２２）が１９得点、ジョン・ウォール（２５）が１５得点１０アシストを稼いだものの勝利にはつながらなかった。

　なお１２日からカナダ・トロントでオールスター・ウィークエンドに突入。米国選抜と世界選抜の若手が対決する「ライジング・スターズ・チャレンジ」で幕を開け、１３日にＤリーグのオールスター戦やスラムダンク・コンテストなどが開催されたあと、１４日にＮＢＡの第６５回オールスター・ゲームが行われる。

　＜ＮＢＡ個人部門＝１１日現在＞

　▼得点＝（１）カリー（ウォリアーズ＝２９・８）（２）ハーデン（ロケッツ＝２８・０）（３）デュラント（サンダー＝２７・７）（４）カズンズ（キングス＝２７・８）（５）ジェームズ（キャバリアーズ＝２５・０）（６）リラード（トレイルブレイザーズ＝２４・３）（７）ウエストブルック（サンダー＝２４・１）（８）デローザン（ラプターズ＝２３・４）（９）Ａ・デービス（ペリカンズ＝２３・４）（１０）ジョージ（ペイサーズ＝２３・３）

　▼リバウンド＝（１）ドラモンド（ピストンズ＝１４・９）（２）ジョーダン（クリッパーズ＝１４・０）（３）ハワード（ロケッツ＝１２・０）（４）カズンズ（キングス＝１１・１）（５）ホワイトサイド（ヒート＝１１・０）

　▼アシスト＝（１）ロンド（キングス＝１１・９）（２）ウエストブルック（サンダー＝１０・０）（３）ウォール（ウィザーズ＝９・９）（４）ポール（クリッパーズ＝９・４）（５）ルビオ（ティンバーウルブス＝８・６）