水球女子リオ切符へ“水泳連合”元シンクロ・競泳選手が直接指導

[ 2016年2月6日 05:30 ]

公開練習でシュートを放つ坂上

 水球のリオデジャネイロ五輪世界最終予選(3月、オランダ)に臨む女子日本代表が5日、千葉県内で練習を公開。ベスト4で切符を得る最終予選に向け、加藤監督は「最終予選はめちゃめちゃ厳しいが可能性はゼロじゃない」と意欲をのぞかせた。

 男子は84年ロサンゼルス大会以来32年ぶりに五輪出場を決めたが、女子は初開催の00年シドニー大会から五輪出場がない。昨夏の世界選手権は16チーム中15位と惨敗し、昨年12月のアジア予選では世界5位の中国に2連敗。ただ、2戦目は3点差と善戦しており、曲山主将は「中国選手の顔が焦っていた」と手応えを感じた。

 最終予選への派遣が決まった先月からシンクロ元日本代表選手と競泳選手の指導を受け「立ち泳ぎ、飛びつき、スピード系の泳ぎ」を強化。男子がアジアを制したパスコースを消すディフェンスにも磨きをかけて五輪切符をたぐり寄せる。

 アジア予選後は五輪を決めた男子代表と同便で帰国し、無数のフラッシュを浴びる男たちの陰で空虚感を味わった。「一番屈辱的。自分たちも笑って帰ってきたかった」と曲山主将。あの時の悔しさは五輪を懸けた最後の戦いでぶつける。

 ▽水球女子のリオデジャネイロ五輪への道 世界最終予選は12チームが2組6チームに分かれて争われる。各組上位4チームが決勝トーナメントに進出し1勝してベスト4入りすれば五輪出場が決まる。世界選手権15位の日本は予選リーグで、同1位・米国、同6位・ギリシャ、同7位・スペイン、同11位・カナダ、同16位・南アフリカと戦う。

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2016年2月6日のニュース