松山変身 65で首位発進 先週予選落ちから一転パット復調

[ 2016年2月6日 05:30 ]

17番でティーショットを放つ松山

米男子ゴルフツアー フェニックス・オープン第1日

(2月4日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7266ヤード、パー71)
 第1日は霜のため開始が1時間遅れ、33人が日没までに第1Rを終えられず、第2日に残りを消化した。松山英樹(23=LEXUS)は8バーディー、2ボギーで6アンダーの65、リッキー・ファウラー(27=米国)、シェーン・ローリー(28=アイルランド)とともに首位で第2ラウンドに進んだ。第1日に暫定11位だった石川遼(24=CASIO)は15番からの残り4ホールを消化したが、18番でボギーを叩き、2アンダーの69で30位となった。

 初出場だった14年は4位、昨年は1打差で2位。過去2度にわたって優勝争いを繰り広げたコースとの相性は、やっぱり抜群だった。松山は「微妙なパットが決まってくれた。結果的に良い位置で終われたのは良かった」と満足そう。暫定ながら初日トップは昨年6月のメモリアル・トーナメント以来だ。

 第1Rのフェアウエーキープ率は57・14%と決して高い数字ではなく、松山自身も 「良いところもだいぶ増えてきているが、不安ながら打っている」と理想のショットには程遠い。だが、インから出て2ホール目の11番で7メートルのバーディーパットが最後の一転がりでカップに沈み、「ああいうのが決まると流れが良くなる」。15番パー5で残り263ヤードの第2打をグリーン奥のエッジまで運んで伸ばすと、1万5000人以上を収容する客席に囲まれた16番パー3では集まった観衆を沸かせた。「ショットが良くなかったので凄く緊張した」と言いながらも、8Iでピン へ真っすぐに飛ばし、奥1・5メートルにつけてバーディー。「あれだけ良いショットを打てると気持ちも上がってくる」と言葉が弾んだ。

 勢いはとどまらず、332ヤードと距離の短い17番パー4は1Wで1オンに成功。14メートルのイーグルトライこそ成功しなかったが、しっかりと3連続バーディーにつなげた。「パットが入ってくれると大きい」と話したように、パーオンに成功したホールにおける平均パット数は1・5000で全体5位(第1日終了時)だった。

 前週は初日に8位と好発進したが2日目に崩れてまさかの予選落ち。「先週も初日は良かったので、あす(第2日)が鍵になる。 出だしから良いスタートが切れるようにしっかり準備したい」。前週の悔しさを晴らした先に、大会初制覇が見えてくる。

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