琴奨菊、綱獲りへ稽古再開 競輪トレで「基礎体力づくり」 

[ 2016年2月4日 19:00 ]

千葉競輪場のバンクを自転車で走る琴奨菊

 大相撲初場所で日本出身力士として10年ぶりに優勝した大関琴奨菊が4日、初の綱とりに挑む春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて始動した。

 千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で朝稽古を再開し、四股やぶつかり稽古を行い、午後は千葉競輪場で競輪選手らと合同トレーニングを行った。「この時期は慌てることなく、基礎体力づくりをしたい」と指導を受けるトレーナーの紹介で実施。Tシャツ、短パン姿で祐未夫人も見守る中、関脇嘉風らと自転車で1周500メートルのバンクを6周するなどハードなメニューだった。

 「長い相撲に耐えられる持久力をつけるのと、15日間戦える精神状態をつくるために自分を追い込む練習」と意図を説明する。午前、午後とも約2時間ずつしっかり汗を流し「(午後に)鍛えるのは体幹の部分だから、翌日の稽古にも支障はない」と余裕を漂わせた。

 先場所は14勝1敗で初優勝した。春場所は「ノーマークだったのがマークされると思う」と警戒する。それでも「ある程度は根拠のあるやり方で調整しているので、自信を持ってやりたい」と手応え十分だった。

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2016年2月4日のニュース