NHL、審判へ体当たりのDFに重処分 背後から悪質な「チェック」

[ 2016年2月4日 10:24 ]

フレームズのワイドマンに体当たりされてリンクに倒れ込む審判 (AP)

 北米アイスホッケーのNHLは3日、背後からの体当たりで審判を転倒させたフレームズのDFデニス・ワイドマン(32)に対して20試合の出場停止処分を科した。

 ワイドマンは1月27日に行われたプレデターズ戦で、ベンチ付近に位置していた審判へ両手でスティックを横方向に持って体当たりする「クロスチェック」を行った。これは相手選手に対して行えば、反則となるものだが、不意に背後からクロスチェックを受けた審判はリンクに転倒。すぐに立ち上がったが、試合後に吐き気と首の痛みを訴え、脳振とうの検査も兼ねて病院へ搬送された。

 この直前にワイドマンは相手選手からのチェックを受け、フェンスに激しく衝突。肩と首に相当な痛みを感じていたために、ベンチへ戻る際に審判を避けるだけの余裕がなかったとベテランDFは説明したが、リーグはこの「クロスチェック」を故意と判断。出場停止処分の他、今季給与の一部を没収し、564ドル(約6万6500円)が選手会設立の基金へ回ることになった。なお、同選手は処分に対して異議申し立てを行っている。

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