帝京大１年・竹山　意地のトライも…実戦感覚戻らず完敗

山田（左）にタックルする竹山

ラグビー日本選手権 帝京大１５―４９パナソニック

（1月31日 秩父宮ラグビー場）
　この１年間、一発勝負の日本選手権制覇を目標に掲げてきた帝京大だが、結果は完敗。岩出雅之監督は「よく踏ん張ったと思うが、まだまだ力が足りないことを実感できた」と淡々と語った。

　例年にない日程が響いた。大学選手権決勝から３週間空き、シーズン真っ最中のトップリーグチームと練習試合も組めず。試合勘に加えて急激に上がった試合強度に対応できず、開始５分で２トライを許した。指揮官も「厳しい試合を先週まで積み重ねたチームと、ポカンと空いたチームの差だと思う」と話した。

　それでも意地は見せた。ＳＯ松田やＷＴＢ尾崎はスペースに自ら切り込むランニングで場内を沸かせ、まだ１年生のＷＴＢ竹山は後半３８分に１トライを奪った。途中出場のロック姫野も当たりの強さを随所で発揮した。

　元オーストラリア代表の相手ＳＯバーンズは言った。「マツダのことは（日本代表新ヘッドコーチの）ジョセフに代表に入れろと提案したい。優れた選手がたくさんいる。未来は明るい」。若い力を結集し、来季も日本一を目指す。