北島 5大会連続五輪に手応え 3年半ぶりに2分10秒台

[ 2016年2月1日 05:30 ]

男子200M平泳ぎ決勝、3位の北島

 競泳の北島康介杯東京都選手権は31日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル平泳ぎで、五輪5大会連続出場を目指す北島康介(33=日本コカ・コーラ)が2分10秒31で3位になった。12年ロンドン五輪以来、約3年半ぶりの2分10秒台突破に迫り、リオデジャネイロ五輪選考会の日本選手権(4月、東京・辰巳)へ弾みをつけた。女子100メートル自由形は小岩四中3年の池江璃花子(15=ルネサンス亀戸)が53秒99の日本新記録で優勝し、今大会4冠に輝いた。

 目標超えのタイムに“キング”の頬が思わず緩んだ。200メートル平泳ぎ。予選2分13秒02だった北島は11秒台を視野に決勝ではストローク数を増やして伸びのある泳ぎを見せた。実力者ならではの高い修正力は奏功し、渡辺、小関には遅れたものの2秒71短縮。「満足のいく泳ぎと記録。(五輪も)想像の中で近づいている」と笑顔がはじけた。

 5度目の五輪へ昨年5月から始動し、萩野ら東洋大の学生らと練習してきた。若手に交じり「“臭いです”と言われないように毎日(自分に)ファブリーズかけて」と冗談を飛ばしては周囲を和ませ、手本となり、逆に刺激をもらってきた。上機嫌の北島の裏では、優勝した渡辺を指導する早大の奥野監督が「北島の10秒は凄い。野獣になるスイッチが入ってないのに10秒台でこられるのは怖い」と警戒。敵将も驚かせた男は春の日本選手権へ「(臭うけど)ニンニク食って行ったろかな」と冗舌だった。

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2016年2月1日のニュース