葛西は4位 地元で手応え「トップに近づいてきた自信が」

[ 2016年1月31日 05:30 ]

124・5メートルをマークした葛西の1回目

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第14戦

(1月30日 札幌市大倉山ジャンプ競技場=HS134メートル、K点120メートル)
 43歳の葛西紀明(土屋ホーム)は124・5メートル、133・5メートルの合計277・3点で日本勢最高の4位となった。伊東大貴(雪印メグミルク)は276・9点で5位、竹内択(北野建設)は8位。W杯個人総合首位のペテル・プレブツ(スロベニア)が131・5メートル、136・5メートルを飛び、299・0点で今季8勝目、通算14勝目を挙げた。31日に個人第15戦が行われる。

 レジェンドが札幌の夜空に大アーチを描いた。1回目8位につけた葛西の2回目。不利な追い風を受けながら飛距離を伸ばし、133・5メートルの大ジャンプ。その時点でトップに立つと、地元の大歓声が上がった。最後はプレブツら外国勢の反撃を受けたが、表彰台に迫る4位に順位を上げた。

 「1本目を終わって、勝てないかなと思ったけど。だいぶトップに近づいてきたという自信がついた」と手応えを強調した。

 地元開催のW杯でルーティンは国内大会と変わらない。競技開始の9分前に慌ただしく会場入り。飛び慣れたジャンプ台でいつも通りのフライトを見せた。だが今回は昨年のスキー板を使用。13日に他界した妹・前川久美子さん(享年38)の葬儀に参列するため急な帰国で用具を運べなかったからだ。それでも、その影響を全く感じさせなかった。札幌大会はなぜか優勝に縁がない。31日の個人第15戦に向け、「いいジャンプはできている。あとは風が当たるかどうか。勝ちたい」と力を込めた。 

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