渡部暁 2位で4戦連続の表彰台、フレンツェルは今季4勝目

[ 2016年1月31日 00:18 ]

観衆に手を挙げる渡部暁(AP)

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は30日、オーストリアのゼーフェルトで3試合の総合成績で競う「トリプル」第2戦を兼ねた個人第8戦が行われ、渡部暁斗(北野建設)は2位となり、4戦連続の表彰台となった。

 渡部暁は前半飛躍(HS109メートル、K点99メートル)で103・5メートルを飛び、第1戦のゴール時のタイム差を反映した得点を129・6点とし、トップに立った。

 第1戦を制し、個人総合4連覇を狙うエリック・フレンツェル(ドイツ)が2位に続き、4秒差で後半距離(10キロ)に入った。3位との差が56秒あり、一騎打ちでの後半距離。29日の個人第7戦の距離は5キロで「短い距離はいつも苦手」と話しており、フレンツェルに逆転された。この日は10キロの勝負。抜きつ抜かれつと競ったものの、最後は振り切られ、24・9秒差となった。

 フレンツェルは今季4勝目、通算27勝目を挙げた。

 永井秀昭(岐阜日野自動車)は24位、渡部剛弘(明大)は30位、渡部善斗(北野建設)は36位だった。加藤大平(サッポロノルディックク)は膝の痛みのため棄権した。31日の「トリプル」最終戦は第2戦の上位30人で争われる。

 ▼渡部暁斗の話 エリック(フレンツェル)は強い。きょうは太刀打ちできなかった。僕の力不足。思ったよりも離され、予想以上にばてた。(「トリプル」最終戦は)ジャンプでできるだけ取り返したい。

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