白鵬 張り手空振り…左膝に違和感?朝稽古は基本運動だけ

[ 2016年1月21日 05:30 ]

琴奨菊(右)が白鵬を押し出しで破り、座布団が舞う

大相撲初場所11日目

(1月20日 東京・両国国技館)
 前日までの白鵬とは別人のようだった。左を張って右を差そうとしたが「まあ空振り。立ち合いが合わなかった」と相手得意の左差しの体勢に。それでも「全然残せると思った」と心におごりがあった。

 「気づいたら土俵際だった」。相手のがぶり寄りを受ける一方で簡単に土俵を割り、土俵下で軽く首をかしげた。

 この日の朝稽古後。「ちょっと冷えてきたのかな」と昨年秋場所の休場原因となった左膝を気にするそぶりがあった。通常、骨のある力士と対戦する際は土俵内で相撲を取って調整するが、大一番を前にしたこの日は四股やすり足などの基本運動だけで終了。その影響を取組後に尋ねられると「それはそれ」と否定しないまま帰路に就いた。

 古傷の左肘にも連日サポーターを巻いて土俵に上がる状況だが、一番の敗因は琴奨菊の馬力と分析。「今までで一番良かったんじゃないの…」。支度部屋でマゲを整え終える際に「1差で追う展開だが?」と最後に問われても無言を貫いた。残る相手は豪栄道、鶴竜、稀勢の里、日馬富士の4人。逆転での36度目Vへ、横綱としての意地を見せるしかない。

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