美宇、史上最年少Vならず…佳純から1ゲーム奪う粘りも完敗

[ 2016年1月17日 15:59 ]

平野美宇

 卓球の全日本選手権最終日が17日、東京体育館で行われた。女子シングルスは中学生で史上初の決勝進出を果たした世界ランク18位の平野美宇(15=エリートアカデミー)が、2連覇中の同7位・石川佳純(22=全農)と対戦。果敢に挑んだが、やはり女王の壁は崩せず1―4で敗戦。史上最年少優勝記録(17歳1カ月)を塗り替えることはできなかった。石川は大会3連覇を達成した。

 初めて立った全日本の決勝という大舞台。平野美は必死に“女王”に挑んだ。第1ゲームはいきなり4連続ポイントを奪われる立ち上がり。3―10から4連続ポイントで意地をみせたが7―11でこのゲームを失うと、第2ゲームも4―11で奪われた。第3ゲームも先行を許した平野美。それでも一時は逆転し3ポイントのリードを奪う場面もあったが、8―8と追いつかれると3連続ポイントを許してこのゲームも失った。

 だが、第4ゲーム。先行されても必死に食らいつく粘りをみせ、4―8から8―8に追いつくと、10―9と初めてゲームポイントを握った。そして連続ポイントで11―9とこのゲームを奪った。勢いに乗った第5ゲーム。一時は6―1と大きくリード。だが、ここから女王が強さを発揮。9―4から7連続ポイントを奪われ一気に勝負をつけられた。

 中学生対決となった準決勝では、世界ランク12位でリオデジャネイロ五輪代表に内定している“格上”伊藤美誠(15=スターツ)と対決。幼い頃から競い合ってきた友であり、ライバルである伊藤を4―0のストレートで下した。その伊藤に「きょうの美宇ちゃんが今までで一番強かった。攻めても攻め返されるので、中国人選手みたいだった。別人」と言わしめたが、女王との差はまだ大きかった。

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