葛西 強風に消えた表彰台…5位のまま最終4回目競技中止

[ 2016年1月17日 05:30 ]

3回目のジャンプを終え、笑顔の葛西(AP)

 ノルディックスキー・ジャンプ男子のフライング世界選手権は16日、オーストリアのバートミッテルンドルフで個人(HS225メートル、K点200メートル)が行われ、43歳の葛西紀明(土屋ホーム)は3回の合計600・4点で5位だった。

 15日の前半2回を終えてトップと10・4点差の5位につけた葛西は3回目に220メートルを飛んだが順位は変わらず、強風で最終4回目の競技が中止。2回目を終えて2位のペテル・プレブツ(スロベニア)が3回目に最長不倒の244メートルをマークし、640・1点で逆転優勝した。

 前半5位で後半を迎えた葛西はファンの大歓声にも後押しされ、3回目は経験豊富なベテランらしい堅実な飛躍。「自分のパーフェクトなジャンプができれば表彰台も見えてくる」と意気込んだ2年に1度の舞台で最後のジャンプに望みをつないだ。強風でその機会はなくなったものの、存在感は示した。

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2016年1月17日のニュース