ロシア陸連、新会長選出「リオ五輪出場が最大の課題」

[ 2016年1月16日 23:19 ]

 ドーピング問題で揺れるロシア陸上連盟は16日、新会長にサマラ州のスポーツ相、ドミトリー・シリャフチン氏(48)を投票で選出した。シリャフチン氏は選出後「ロシア陸上界の信頼を取り戻し、リオデジャネイロ五輪に行くことが最大の課題だ」と表明した。

 ロシア陸連は会長以下、幹部人事も刷新する。新体制でドーピング問題に取り組むとともに、旧体制からの決別を国際社会にアピール。ロシアの陸上選手が8月の五輪に出場できなくなる可能性が出ていることから、これを是が非でも回避したい考えだ。

 シリャフチン氏は陸連に直轄の「反ドーピングチーム」をつくって成果を出し、9~10月にあらためて実施される予定の陸連会長選までにロシア陸上界を国際大会に完全に復帰させたいと強調した。

 世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は調査報告書で、ロシア陸上界の組織的なドーピングを認定した。これに基づき国際陸連はロシア陸連を資格停止にした。ロシアに対しては国家ぐるみの疑惑が出ているが、ロシア側は選手個人の問題と主張している。(共同)

続きを表示

2016年1月16日のニュース