葛西 自己最長タイ240・5メートル 前半終え5位「優勝見える」

[ 2016年1月16日 05:30 ]

フライング世界選手権に出場した葛西(AP)

 ノルディックスキー、ジャンプ男子のフライング世界選手権は15日、オーストリアのバートミッテルンドルフで開幕し、4回の合計得点を競う個人(HS225メートル、K点200メートル)の前半2回を終え、43歳の葛西紀明(土屋ホーム)が1回目に自己最長に並ぶ240・5メートル、2回目は215メートルを飛んで合計409・0点で5位につけた。ケネト・ガングネス(ノルウェー)が236メートル、216メートルの419・4点で前半首位。作山憲斗(北野建設)は1回目に160メートル、127・4点の31位で2回目進出を逃した。

 効率の良い空中姿勢でジャンプ台が大きいほど輝く?西が本領を発揮した。1回目の240・5メートルは昨季記録した自己最長に並ぶ大ジャンプ。2回目も好飛躍を決め「納得の踏み切りができた。少し自信がついた」と胸を張った。風邪でせきが止まらず、微熱もあって14日の公式練習を欠場。それでも飛距離を伸ばして観客を沸かせ「力まなかったのが良かった」と笑った。バートミッテルンドルフとは相性がよく、2季前のW杯では10季ぶりの優勝。勢いに乗ってその後のソチ五輪で銀と銅のメダルを獲得した。存在感を示す好発進に「条件が整えば表彰台や優勝も見える」と16日の後半へ自信を漂わせた。

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2016年1月16日のニュース