日本出身力士Vは…稀勢の里、黒星スタート 3横綱は白星

[ 2016年1月10日 18:02 ]

安美錦(右)は稀勢の里を押し倒しで破る

 大相撲初場所は10日、両国国技館で初日を迎え、日本出身力士として10年ぶりの優勝の期待がかかる稀勢の里は、大関陣で唯一黒星スタートとなった。安美錦との一番。土俵際のきわどい勝負で物言いとなり取り直しとなったが、相手の変化から押し倒しであっさり土俵を割った。

 先場所途中休場の琴奨菊は宝富士を突き落としで破り、豪栄道は碧山を引き落としで下した。照ノ富士は松鳳山の攻めに苦しみながらも極め出しで白星スタートを飾った。

 2場所ぶりの賜杯を目指す横綱・鶴竜は叩き込みで嘉風を一蹴。3場所ぶり36度目の優勝を狙う横綱・白鵬は勢を突き落としで下し、2場所連続8度目の優勝を目指す横綱・日馬富士は栃ノ心を上手投げで破った。

 日本出身力士の優勝は06年初場所の大関・栃東以来途絶えている。その間、モンゴル出身が56回(白鵬が35回、朝青龍10回、日馬富士7回、鶴竜2回、旭天鵬1回、照ノ富士1回)、ブルガリア出身の琴欧洲とエストニア出身の把瑠都が1回ずつ優勝。今場所、外国人力士が賜杯を獲得すれば、日本出身力士は丸10年優勝から遠ざかることになる。

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2016年1月10日のニュース