鉄壁仰星3冠なるか?高い守備意識から成長のターンオーバー

[ 2016年1月8日 05:30 ]

<東海大仰星・東福岡>前半9分、2人がかりのタックルを引きずりながらトライを挙げる横井

第95回全国高校ラグビー準決勝 東海大仰星24―22東福岡

(1月7日 花園ラグビー場)
 磨き上げたディフェンスからのターンオーバー攻撃で昨年度の覇者を下し、東海大仰星が春の選抜大会、夏の7人制大会に続く3冠制覇に王手。チーム2本目のトライを奪ったロック横井(3年)は「しっかりとディフェンスをし続けた結果です。ミス一つに反応してやろうという気持ちでした」と胸を張った。

 前半最初の2トライが理想通りの形だった。敵陣で速い出足のディフェンスを仕掛け、相手のハンドリングミスを誘っては即座に攻撃に転じた。3点を追う6分にNo.8河野(3年)、3分後には横井がトライ。前日練習でも何度も繰り返した形で、一挙に逆転した。

 昨年度の準々決勝では東福岡に12―43で完敗した。今年のメンバーで唯一先発し「何も通じなかった。1対1で圧倒的な力の差を感じた」というSO岸岡(3年)を中心に、その絶望感をチームで共有。個で上回る相手に対抗するため、組織ディフェンスの徹底を図った。後半に追い上げられたものの、最後はゴールラインを割らせなかったのは1年間の鍛錬のたまもの。無敵の守備力で、4度目の頂点まで駆け上がる。

続きを表示

2016年1月8日のニュース