ブロンコスがAFC第1シード、QBマニング94年以来の“リリーフ”

[ 2016年1月4日 17:50 ]

途中出場で勝利に貢献したブロンコスのQBマニング(AP)

 NFLは3日に最終週の16試合を各地で行い、ブロンコスが地元デンバーでチャージャーズ(4勝12敗)を27―20退けて12勝4敗。5季連続でAFC西地区を制覇した。昨季のスーパーボウル王者、ペイトリオッツ(東地区1位)はドルフィンズ(6勝10敗)に10―20で敗れて12勝4敗。この結果、同じく12勝4敗のベンガルズを含めて直接対戦で2勝しているブロンコスが、プレーオフでのAFC第1シードとなった。ペイトリオッツとベンガルズは今季の対戦がなく、共通対戦チームの勝率で4勝1敗のペイトリオッツが2勝3敗のベンガルズを上回って第2シード。ベンガルズは第3シードとなった。

 足底筋膜炎などで昨年11月15日以来、戦列を離れていたブロンコスのQBペイトン・マニング(39)は7試合ぶりに戦列に復帰。NFL実働17シーズンの通算266試合目で初めて“リリーフ”として第3Q途中から出場して9回中5回のパスを通し、TDパスこそなかったが冷静にオフェンスを組み立てて、窮地に陥っていたチームを見事に救った。

 マニングがバックアップQBとして試合に出場したのは、テネシー大時代の94年9月24日のミシシッピ州立大戦以来、実に21年4カ月ぶり。その時、交代させられたのはのちに大リーグ・ロッキーズの主力打者として活躍するトッド・ヘルトン元一塁手(42)だった。

 AFCでは勝てば自力でプレーオフ出場が決まっていたジェッツ(東地区2位)が敵地バファローでビルズ(8勝8敗)に17―22で敗れて10勝6敗。この日スティーラーズ(北地区2位)がブラウンズ(3勝13敗)に28―12で勝って10勝6敗としたため、共通対戦チームにおける勝率で上回るスティーラーズが、ジェッツを退けてプレーオフ最後の枠に滑り込んだ。

 西地区2位のチーフスは23―17でレイダース(7勝9敗)に勝って11勝5敗。第5シードのワイルドカードながら、1勝5敗から10連勝を飾ってポストシーズンに突入することになった。

 NFC北地区ではバイキングスがパッカーズを敵地グリーンベイで20―13で退けて11勝5敗。最終戦でディビジョン優勝が確定した。敗れたパッカーズは10勝6敗となって同地区2位。プレーオフにはワイルドカード(第5シード)で進出することになった。

 開幕14連勝で旋風を巻き起こしたパンサーズ(南地区1位)は38―10でバッカニアーズ(6勝10敗)を下して15勝1敗。NFCの第1シードでプレーオフに進出する。カージナルス(西地区1位)は6―36でシーホークス(同2位)に敗れ、13勝3敗で第2シード。シーホークスは10勝6敗で全日程を終了し、プレーオフ枠で最下位扱いの第6シードから3季連続のスーパーボウル出場を狙う。

 プレーオフの日程と組み合わせは以下の通り。

 <AFC>

 ▼9日=(3)ベンガルズ(北地区1位=12勝4敗)―(6)スティーラーズ(北地区2位=10勝6敗)、(4)テキサンズ(南地区1位=9勝7敗)―(5)チーフス(西地区2位=11勝5敗)。

 ▼16日=(2)ペイトリオッツ(東地区1位=12勝4敗)―9日の勝者のいずれかのチーム(勝者次第で変更あり)

 ▼17日=(1)ブロンコス(西地区1位=12勝4敗)―9日の勝者のいずれかのチーム。

 ▼24日=カンファレンス決勝。

 <NFC>

 ▼10日=(4)レッドスキンズ(東地区1位=9勝7敗)―(5)パッカーズ(北地区2位=10勝6敗)、(3)バイキングス(北地区1位=11勝5敗)―(6)シーホークス(西地区2位)

 ▼16日=(2)カージナルス(西地区1位)対10日の勝者のいずれかのチーム。

 ▼17日=(1)パンサーズ(南地区1位=15勝1敗)―10日の勝者のいずれかのチーム。

 ▼24日=カンファレンス決勝。

 *カッコ内の数字はシード順。日付は米国時間。

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