水球男子32年ぶり五輪前進 大勝で出場権懸けた中国戦に弾み

[ 2015年12月20日 05:30 ]

 来年のリオデジャネイロ五輪予選を兼ねた水球のアジア選手権第4日が19日に中国・仏山で行われ、男子の日本はサウジアラビアに31―1で圧勝し、開幕3連勝で84年ロサンゼルス大会以来の五輪出場へ前進した。第1ピリオドで8―0の大量リードを奪うなど、格下のサウジアラビアを寄せ付けなかった。今大会は5チームが1回戦総当たりのリーグ戦で争う。日本は1位が手にする五輪切符を懸け、20日に地元の中国と顔を合わせる。

 日本はサウジアラビアを大量得点で一蹴。GKを除く全員がゴールを決めて大勝し、五輪出場権獲得を懸けた中国戦に弾みをつけた。32年ぶりの大舞台まであと一歩。大本監督は「中国に勝って、すっきりと五輪出場を決めたい」と訴えた。得意の速攻を次々と決め、積極的な守備で相手にほとんどシュートチャンスを与えず、3得点の志賀は「思い通りのプレーができた」と納得した。

 最後にぶつかる中国は日本と同じ3戦全勝で地の利もある。しかし今大会へ約2カ月間、国内外で合宿してきたチームに恐れはない。志賀は「速攻がうまく機能すれば、有利に試合を進められる」と自信をのぞかせた。大本監督はゆったりとしたペースを好む中国の攻略について「防御でプレッシャーをかけて速攻を仕掛け、日本の流れに持ち込みたい」と話した。

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2015年12月20日のニュース