森会長、連日の大放言 新国立A案「お墓のよう」

[ 2015年12月16日 05:30 ]

日本トップリーグ連携機構「感謝の夕べ」でスピーチする東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長

 公開された新国立競技場の2つのデザインについて、14日に「外観だけならB案の方がいい」と語った2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が15日、都内での講演で「A案はお墓のよう」などと酷評した。すでにA案を「明るさがない」としており、連日にわたる“トンでも発言”となった。

 森会長のお墓発言が飛び出したのは、日本トップリーグ連携機構の「感謝の夕べ」でのあいさつ。前日に「B案支持」を表明したことについて「記者団に囲まれて2案を並べられた。実物を初めて見たが、突然“どっちがいいと思いますか?”って聞かれて…B案の方がスマートに見えるなあって」と不意打ちだったことを強調した。さらにニヤニヤしながら「A案は木を使ったり、モロッコかASEANのどこかの国のお墓のような感じがしたわけですね」と続けると、聴衆はドッと沸いた。

 大ウケ状態に気を良くしたのか、森会長は聴衆から「また批判されますよ」とツッコミの声が入っても「(デザインを)私が決める権限なんてない。使わせてもらうだけの話。それが、国立競技場を造って何かするのは俺だとみんな思ってるんだ」などとボルテージを上げた。

 インターネット上では森会長の意見とは逆の「A案支持」が広まっている。ネット検索大手「ヤフー」が実施中の「新国立競技場のイメージ図2案、どちらか良い?」と題したアンケートでは、16日午前0時半現在で、約6万2700件の回答。52・6%の約3万2900件が「A案」を支持し、「B案」は36・3%、「その他/わからない」は11・1%だった。A案支持派には、森会長の発言を受け「森会長がB案ならA案になってもらいたいと思うのも心情」「森会長が先に意見を言うことで、一方(B案)を押しつけているようで嫌だ」という声もあった。

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