浜田2大会連続五輪決めた 初戦敗退もランク4位確定

[ 2015年12月8日 05:30 ]

女子57キロ級1回戦 スウェーデン選手と対戦する浜田真由(左)。ランキングで6位以内が確定しリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した

テコンドー グランプリ・ファイナル

(12月6日 メキシコ)
 女子57キロ級で浜田真由(21=徳山大)は1回戦でスウェーデン選手に敗れたが、6位以内で来年のリオデジャネイロ五輪の出場権獲得が決まるランキングで4位となり、五輪切符を手にした。2大会連続の代表となる。浜田は18歳で出場した12年ロンドン五輪で5位。今年5月、世界選手権で日本勢初の優勝を果たした。

 浜田は2大会連続の五輪出場が決まっても笑顔を見せなかった。「五輪に出ることも十分な目標だけど、もう一つ上に目標があるので、まだまだ」と悔しさで顔をゆがませ、反省の弁だけを続けた。

 各階級のランキング上位8選手による大会で、一瞬の隙を突かれた。初対戦だったスウェーデン選手の出方をうかがっていた第1ラウンド。相手の右足が頭で描いた軌道よりも伸びてきた。顔面に蹴りを受けて3点を先行されると、終盤は逃げ切りを図る相手の守備を崩せなかった。

 直前合宿でメキシコ市の高地対策として低酸素室を利用するなど万全を期したが、初戦で苦杯をなめ、古賀コーチは「完敗。本番は何が起こるか分からない」と唇をかんだ。

 「テコンドーだけに時間を費やしていけるように」と、9月末に所属会社を辞め、あえて厳しい環境を選択した。21歳の世界女王は「これが五輪でなくて良かった」と来年の本番での巻き返しを期した。

 ◆浜田 真由(はまだ・まゆ=テコンドー女子57キロ級)18歳で初出場した12年ロンドン五輪で5位。13年世界選手権、昨年の仁川アジア大会で銀メダル。ことしの世界選手権で日本勢初の優勝を果たした。佐賀・高志館高出、徳山大。1メートル74、57キロ。21歳。佐賀県出身。

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2015年12月8日のニュース