日本女子団体追い抜き11季ぶりV チームワークと作戦勝ち

[ 2015年12月7日 05:30 ]

女子団体追い抜きで優勝した(左から)押切、高木菜、高木美

スピードスケート W杯第3戦第2日

(12月5日 ドイツ・インツェル)
 5日の女子団体追い抜きで高木菜那(日本電産サンキョー)高木美帆(日体大)押切美沙紀(富士急)の日本が2分59秒08で制した。日本スケート連盟によるとW杯では05年1月以来、11季ぶりの優勝。14年ソチ五輪金メダルのオランダが0秒61差で2位だった。日本女子は2月に行われた世界距離別選手権で初優勝し、11月のW杯第1戦は日本新記録を出して2位に入った。

 ゴールして勝利を確認すると日本はチーム全員がガッツポーズ。10年バンクーバー五輪で銀メダルだった有望種目でチーム力の底上げを示し、21歳の高木美は「作戦通り。オランダに勝てて率直にうれしい」と笑った。

 スタートから高木美が先頭を引っ張り、中盤以降も23歳の高木菜と押切が先頭交代のノウハウを共有した安定感できれいな隊列を維持して好ピッチを刻んだ。最後の粘りも実り、オランダを昨季世界距離別選手権に続いて破った。ソチ五輪は4位。18年平(ピョン)昌(チャン)五輪制覇に照準を定め、成長株の押切は「チームワークと作戦力が日本の強み。五輪でも勝てるように成長したい」と目を輝かせた。

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2015年12月7日のニュース