北の湖部屋が「山響部屋」に 山響親方、力士優先の“魂”受け継ぐ

[ 2015年12月1日 05:30 ]

「山響部屋」に変更されることになった北の湖部屋

 日本相撲協会は北の湖理事長(元横綱)が11月20日に死去したことを受け、部屋付きの山響親方(元幕内・巌雄)が北の湖部屋を継承したことを発表した。「北の湖」は一代年寄のため、名称は「山響部屋」に変更される。

 相撲協会広報部によると、山響親方は九州場所千秋楽翌日の同23日に部屋継承の手続きを行い、4日後の理事会で承認。この日の正式発表を受け、1日の大分・佐伯巡業から幕内・北太樹ら所属力士は「山響部屋」として活動する。

 東京都江東区の所在地は変わらず、部屋の看板は来年1月の初場所終了まで掛け替えない予定。本格的な稽古は今月7日から再開する。力士16人の師匠となった山響親方は「オヤジ(北の湖親方)だったらどう行動するかを考えながらやっていきたい。とにかく自分に厳しい人でしたから。教えを守り、力士のことを一番に考えていく」と“北の湖魂”を継ぐことを誓った。将来的に「北の湖道場」として名前を残すかどうかについては「(北の湖親方は)そういうことは嫌がる人だから」と計画はないという。

 山響親方は86年春場所初土俵で幕内在位23場所。最高位は西前頭筆頭で00年春場所限りで引退した。

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