コービー引退「もうこれ以上あなたを愛し続けることはできません」

[ 2015年11月30日 14:45 ]

レイカーズのコービー・ブライアント(AP)

 NBAのファイナルを5回制し、リーグの看板選手として活躍してきたレイカーズのシューティング・ガード、コービー・ブライアント(37)が30日、大リーグの元ヤンキース、デレク・ジーター氏(41)が立ち上げたニューメディア「ザ・プレーヤーズ・トリビューン」への寄稿文の中で今季限りでの引退を正式に表明した。

 「DEAR・BASKETBALL」と題したメッセージの中でブライアントは「もうこれ以上あなた(バスケットボール)を愛し続けることはできません。残されたのはもう今季だけ。心臓は高鳴り、困難を克服できる精神力もありますが、体はサヨナラを言う時が来ていることをわかっています」と長年にわたって声援を送ってくれたファンへ感謝の意味も行間に漂わせながら心境を吐露。「RETIRE(引退)」という言葉は使わなかったが、同じNBA選手だった父ジョー・ブライアント氏(61)の影響を受けて子どもの頃から生活の一部として続けてきたバスケットボールとの決別を宣言した。

 ブライアントは96年のドラフト全体13番目に当時のホーネッツ(現ペリカンズ)に指名され、その1カ月後にレイカーズにトレードされた。高校生のガードがドラフトで指名されたのはブライアントが初めて。以後、フィル・ジャクソン監督(現ニックス球団社長)の下、シャキール・オニール(43)らとともに00年からファイナルで3連覇。オニールが去ったあともチームを引っ張り続け、09年と10年も連覇を達成して2度ともMVPとなった。シーズンMVPには1回(07年シーズン)、得点王にも2回(05、06年シーズン)、17回選出された球宴では4回MVP(02、07、09、11年)に輝くなどマイケル・ジョーダン(元ブルズ、現ホーネッツ・オーナー)に匹敵する数々の“勲章”を手にしてきた。

 しかしここ3シーズンは、アキレス腱や肩の故障などで欠場試合数が増えて成績も低迷。2日には地元ロサンゼルスでのペイサーズ戦に出場したが、放った20本のフィールドゴール(FG)のうち16本をミス。13得点を稼いだものの勝利には貢献できなかった。

 試合はペイサーズが39得点を挙げたポール・ジョージ(25)の活躍で107―103(前半48―35)で勝利を収め、5連勝で11勝5敗。レイカーズは第4Qを38―27として追い込んだがあと一歩およばず6連敗で2勝14敗となった。

 ブライアントの今季のFG成功率は20季目を迎えたNBA生活の中でワーストの30・5%。平均得点(15・5)と3点シュート成功率(20・2%)もわずか6試合しか出場しなかった13年シーズンを除けば最低の成績で、衰えが目立つようになっていた。

 ブライアントはジーターやレイカーズのOBでもあるカリーム・アブドゥルジャバー氏(68)が行ったようなシーズン中のロードでの“引退ツアー”に対しては拒否感を示していたが、この日の引退発表を受けて今後は「お別れムード」一色。1日からはロード8連戦が待っているが、偶然にもその最初の試合は故郷フィラデルフィアを本拠にしている76ersが相手となった。

 なお30日には8試合が行われ、グリズリーズと対戦した76ersは第4Q残り7分37秒で76―71とリードしたが、またしても逆転を許して苦杯。84―92(前半31―37)で敗れて通算28連敗を喫し、09年にネッツが記録していた開幕最長連敗(18)に並んだ。グリズリーズは10勝8敗。5点のビハインドとなった残り7分からはスコアを15―1として一気に試合をひっくり返した。

 ◆コービー・ブライアント 1978年8月23日、フィラデルフィア出身の37歳。ローワー・メリオン高校から96年ドラフト1巡目(全体13番目)に当時のホーネッツに指名され1月後にレイカーズにトレード。05年シーズンには35・4点、06年シーズンは31・6点で得点王。1メートル98、96キロ。今季年俸はリーグ最高の2500万ドル(約31億円)。

 <30日の試合結果>ホーネッツ(10勝7敗)87―82バックス(6勝11敗)、クリッパーズ(9勝8敗)107―99ティンバーウルブス(8勝9敗)、ネッツ(4勝13敗)87―83ピストンズ(8勝9敗)、マジック(9勝8敗)110―91セルティクス(9勝8敗)、サンズ(8勝9敗)107―102ラプターズ(11勝7敗)、ロケッツ(7勝10敗)116―111ニックス(8勝10敗)。

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