史上初女子日本勢賞金トップ5入れず メジャー6大会連続海外勢V

[ 2015年11月30日 05:30 ]

スマホを使って記念撮影する(前列左から)テレサ・ルー、吉田、申ジエ、成田(後列左から)菊地、笠、アン・ソンジュ、イ・ボミ、大山

女子ゴルフツアーLPGAツアー選手権リコー杯最終日

(11月29日 宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ=6448ヤード、パー72)
 2位から出た申ジエ(27=韓国)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダーで逆転しメジャー初勝利。ツアー通算12勝目を挙げた。これでメジャー6大会連続で海外勢が優勝。メジャーが4試合行われるようになった08年以降初めて年間の全タイトルを海外勢が制した。また史上初めて賞金ランクのトップ5を海外勢が占めた。

 今季は日本人にとって屈辱のシーズンとなった。メジャー全4試合で優勝を逃し昨季から6試合連続でメジャータイトルを海外勢に奪われた。

 単独首位で出ながら申ジエに逆転された大山は「メジャーに対する気持ちが海外選手の方が強い。ショットはそれほど変わらないけど(海外勢は)ここぞという時のパットを全部入れてくる」とグリーン上での力の差を痛感していた。

 また賞金ランクでもトップ5に1人も入ることができなかった。渡辺は年間獲得賞金1億円を突破したものの、賞金ランクでは申ジエにかわされて5位から6位に後退。「(海外勢と)優勝争いをして差を感じるのは技術的にはセカンドショットの精度。悔しいけど、海外の選手は強い」と悔しそうに話していた。

 年間の勝利数でも海外勢22勝に対し日本人15勝と大きく負け越し。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長は「技術、体力、精神力、マネジメント力を高めないと。4つの中で何が足りないのかを落とし込む段階でうまくできていない」と弱点を克服することの重要性を強調。日本人選手の奮起を促した。

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2015年11月30日のニュース