帝京大連勝50で止まる 筑波大が金星 0―17から後半逆転

[ 2015年11月30日 05:30 ]

帝京大を破り喜ぶ筑波大フィフティーン

関東大学ラグビー 筑波大20―17帝京大

(11月29日 上柚木)
 対抗戦グループ5連覇を決めていた帝京大が最終戦で筑波大に17―20で敗れる波乱があった。前半を17―0とリードしたものの後半に3トライを許して逆転負けし、今季初黒星。帝京大が大学生相手に敗れたのは12年12月1日の筑波大戦(10―24)以来で、対学生の公式戦連勝は50でストップした。帝京大の対抗戦1位扱いは変わらないが、現在1敗の明大が12月6日の早大戦に勝つと両校優勝となる。

 自陣で帝京大の反撃に耐えた筑波大フィフティーンが優勝したかのように喜びを爆発させた。3―17の後半12分と30分にトライを挙げたもののゴールが決まらず4点差。「もうトライしかない」(日本代表WTB福岡)と覚悟を決めて攻め続け35分にCTB鈴木啓が右中間へ逆転トライ。「FWが前に出てくれたおかげ」。昨季大学選手権決勝の借りを返し、福岡の笑顔がはじけた。

 3トライを奪われた前半から対帝京大用に2週間練習してきたブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)を修正。2人目の寄りが早くなり、再三ボールを奪って反撃した。トライゲッターの福岡も後半は内側へ切れ込むプレーを多用してチャンスメーク。「(W杯から合流後)少しずつチームにまとまりが出てきた」と手応えを語った。

 筑波大はW杯イヤーの快挙と縁がある。87年は明大から初勝利を挙げ、95年には明大の対抗戦連勝を50で止めた。試合前夜、その事実を記したメモを封筒に入れてメンバーに渡したという古川監督は「結果論ですが今回も帝京大が50連勝していたので」。大学選手権7連覇を狙う絶対王者の対抗馬に名乗りを上げた。

続きを表示

2015年11月30日のニュース