宮原 自己ベストでSP首位発進 真央はジャンプが乱れ4位

[ 2015年11月27日 20:30 ]

課題のルッツが抜けてしまうなど得点を伸ばせなかった浅田

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦・NHK杯は27日、長野市ビッグハットで開幕し、女子ショートプログラム(SP)で宮原知子(17=大阪・関大高)が自己ベストとなる69・53点で1位、浅田真央(25=中京大)は62・50点で4位と出遅れた。

 今季復帰し、第3戦の中国杯を制した浅田だが、この日は冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で転倒、3回転フリップ―3回転ループのコンビネーションはきっちりと決めたが、課題の3回転ルッツがシングルとなってしまい得点が伸びなかった。浅田は第3戦の中国杯を制しており、今大会4位以内で2季ぶりのGPファイナル(12月、バルセロナ)進出となる。

 また、世界選手権2位の宮原は最終滑走で登場。冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループを決めると、後半の3回転フリップ、ダブルアクセルもきれいに着氷した。宮原は今季はスケートアメリカで3位に入っており、優勝なら自動的に初のGPファイナル出場が決まる。

 GP初出場の木原万莉子(18=京都醍醐ク)はジャンプでの転倒もあったが、自己ベストの54・96点で10位。コートニー・ヒックス(19=米国)が65・60点で2位、アシュリー・ワグナー(24=米国)が63・71点で3位につけている。フリーは28日夜に行われる。

 ▼浅田真央の話 (転倒したトリプルアクセルは)入りは悪くなかったけれど、ちょっと着地が甘かったかな。本番で3つ(のジャンプを)決めなければいけないので、まだまだ課題がある。(フリーに向けては)沢山経験してきたと思うので、気持ちを切り替えて頑張りたい。

 ▼宮原知子の話 ステップはすごく体を大きく使うことを意識してできた。大きな拍手がうれしかった。調子が上がっていたので、気持ちも思い切っていけた。自信もあった。フリーでは自分の納得のいく演技をしたい。

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