北の湖理事長、国技館に最後の別れ 棺にファンら300人黙とう

[ 2015年11月26日 17:04 ]

国技館に立ち寄り、八角理事長代行にあいさつするとみ子夫人(左)

 20日に62歳で急死した日本相撲協会の北の湖理事長=本名小畑敏満、北海道出身=のひつぎを乗せた霊きゅう車が26日、密葬後に東京都墨田区の両国国技館を訪れ、史上5位の優勝24回を誇る昭和の大横綱が思い出の地に最後の別れを告げた。

 霊きゅう車は国技館玄関前の広場に到着。出迎えた八角理事長代行(元横綱北勝海)、貴乃花理事(元横綱)や協会職員、一般のファンら約300人が黙とうをささげた。とみ子夫人は位牌を抱いて降車し「皆さんに支えていただき、ありがとうございました」と頭を下げた。

 八角代行は「(理事長も)長い時間を過ごした国技館に来たかっただろう」と話し、ファンからは「ありがとう、北の湖」との声が上がった。

 北の湖理事長は直腸がんによる多臓器不全で福岡市内の病院で死去した。相撲協会は12月22日に国技館で協会葬を開く。

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2015年11月26日のニュース