北の湖理事長の故郷「記念館」に献花台 ファンら別れ惜しむ

[ 2015年11月22日 05:30 ]

横綱北の湖記念館に設置された献花台の前で、手を合わせる地元の人たち

 北の湖理事長の故郷・北海道壮瞥町にある「横綱北の湖記念館」では21日、献花台が設けられた。多くの住人やファンが花を手向けながら、名横綱との突然の別れを惜しんだ。

 記念館の館長堀口博さん(65)は、幼なじみの死に肩を落とした。「子供のころからスポーツ万能。小学校3年生の時の相撲大会では、2歳、3歳上を相手に5人抜きしていた」と振り返った。12月3日まで献花台と記帳台を設置する。

 大相撲春場所で北の湖部屋が稽古場を置いた成恩寺(大阪市生野区)の住職永井稜洲さん(63)は、取材に「“協会の立て直しが最後の仕事”と話していた。一番悔しがっているのは本人だと思う」と残念そうに話した。

 東京の両国国技館周辺では、大相撲に長年貢献してきた「大横綱」の訃報に、ファンから惜しむ声が相次いだ。両国駅で客待ちしていた千葉県印西市のタクシー運転手の男性(70)は何度も北の湖理事長を乗せたと言い「世間話にも気さくに応じてくれる人で、人望があるのがよく分かった。惜しい人を亡くした」としのんだ。

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2015年11月22日のニュース