九重親方「全く歯が立たなかった」尾車親方「強いなんてものじゃなかった」

[ 2015年11月20日 23:17 ]

北の湖理事長死去

 ▼九重親方(元横綱千代の富士)の話 (相撲は)離れても組んでも良しで、万能な人だった。全く歯が立たなかったが、一つの目標として頑張って同じ地位になれた。(急死は)心労もあったと思う。一緒に仕事をした時期もあったが、率先してやってくれる人だった。

 ▼尾車親方(元大関琴風、日本相撲協会巡業部長)の話 現役時代は強いなんてものじゃなかった。当たっただけで壁みたいにはね返された。理事長としてのリーダーシップもすごかった。やっとお客さんと相撲に活気が戻ってきたばかりなのに残念。もう少しかじ取りをしてもらいたかった。

 ▼錣山親方(元関脇寺尾)の話 全部の責任を取る、男の中の男のような横綱で理事長だった。遺志を継ぐ理事長が出ることを望む。

 ▼玉ノ井親方(元大関栃東、日本相撲協会広報部副部長)の話 昨日も元気に公務をされていて、いきなりなので残念。何とも言えない。

 ▼漫画家のやくみつるさんの話 10代のころから順調すぎるほどの調子で昇進しており、大横綱になると思っていた。引退し理事長を務めた際には、相撲界の問題が一気に噴き出した。私も外部有識者委員として呼ばれて接することもあったが、ワイシャツにスニーカー履きで汗を拭きながら、国技館の中を奔走していた姿を思い出す。相撲界の重しとして今後も活躍してもらわなければならなかったのに残念だ。

 ▼馳浩文部科学相の話 子どものころに憧れていた力士で、泣きそうなくらいショックだ。(2011年の)八百長問題では苦労をされた。いろいろな思い出がよみがえった。冥福を祈る。

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2015年11月20日のニュース