松山 連覇へ我慢17位発進「良いところなし」も何とか5差

[ 2015年11月20日 05:30 ]

<第1日>8番、ターフを取りながら第2打を放つ松山

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第1日

(11月19日 宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 前回大会優勝者でホストプロの松山英樹(23=LEXUS)が4バーディー、3ボギーの70で回り、1アンダーで17位発進した。石川遼(24=CASIO)はイーブンパー、71で回り29位に付けた。65をマークした竹谷佳孝(35=エー・エム・エス)が単独首位に立った。

 70でフィニッシュした松山は不満顔だった。「良くなかった。ショットもパットも良いところがなかった。ただスコア的にはトップも伸びていないので、まだ伸ばしていけばいい」と必死に切り替えていた。

 10番で2打目をバンカーに入れてボギー発進。1オンを狙える13番パー4ではティーショットでグリーンを捉えて2パット、14番で奥から1メートルを沈めて連続バーディーとした。しかし後半の2番でバーディーを奪いながら3番で2・5メートルのパーパットを外すなど波に乗り切れなかった。

 そして4番で異変が起きた。このホールを終えて5番ティーに向かう途中で錠剤のようなものをトレーナーから受け取って口に入れた。中身は不明。ホールアウト後「体調は良い」と話し、練習場で30分以上打ち込んでおり、2週前のHSBCチャンピオンズで棄権の原因となった背中痛の再発など深刻な症状ではないようだが、体に変調を来した可能性がある。

 思い通りのショットが打てずに怒りをあらわにする場面もあった。8番では2打目を打った後、地面に落としたクラブを思わず蹴ってしまった。

 ダンロップと契約する松山はホストプロで前回王者。周囲の期待も大きく、自身も連覇を意識している。また愛媛から父・幹男さん(61)が自らが指導するジュニアゴルファー数人を連れて応援に来ていた。松山も小学生の頃に父に連れられて02年大会を観戦。タイガー・ウッズのプレーを見て興奮した経験がある。子供たちに下手なプレーは見せられない。そんな中、もどかしさから感情を抑えきれなかった。それでも首位と5打差の17位は悪くない位置。「自分のいい状態でやれば2桁(アンダー)はいけると思う。もっと伸ばしていける」。松山はチャージを誓った。

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