錦織、2年連続4強ならず…フェデラーに屈し1次L敗退決定

[ 2015年11月20日 01:24 ]

フェデラーと熱戦を演じた錦織(AP)

 男子テニスの今季最終戦、ATPツアー・ファイナル第5日は19日、英国ロンドンのO2アリーナで行われ、シングルス1次リーグA組で世界ランキング8位の錦織圭(25=日清食品)は同3位のロジャー・フェデラー(34=スイス)と対戦。5―7、6―4、4―6で惜しくも敗れ、1次リーグ通算1勝2敗で敗退が決まり、2年連続のベスト4進出はならなかった。

 第2戦で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)にストレート勝ちし、2戦2勝ですでに準決勝進出を決めているフェデラーに対し、攻めのテニスで立ち向かった。

 第1セットは第4ゲームでブレークを許したものの、続く第5ゲームですぐさまブレークバックに成功。第7ゲームでもブレークし優位に立った。だが、第8ゲームでブレークされて追いつかれると、互いにキープし迎えた第12ゲームでブレークされ、5―7でこのセットを失った。

 しかし、第2セットで逆襲。ギアを上げてきたフェデラーに第4ゲームで先にブレークを許しゲームカウント1―4とされたが、気持ちを切らすことなく第7ゲームをブレーク。鮮やかなリターンエースや、巧みなネットブレーで逆にフェデラーにプレッシャーをかけ、5ゲーム連取で6―4と、セットを奪い返した。

 勝負の第3セット。先にチャンスをつかんだのは錦織だった。1―1で迎えた第3ゲームで40―0とブレークチャンスをつかんだ。だが、ここから連続ポイントを奪われフェデラーにキープされると、続く第4ゲームでブレークを許した。それでも巧みなショットで再三、会場を沸かせた錦織。粘って第7ゲームをブレークに成功し追いついた。だが、第10ゲーム。痛恨のダブルフォルトからブレークを許し、2時間超の熱戦をものにすることはならなかった。

 年間成績上位8人による今大会に2年連続出場を果たした錦織。15日の初戦でジョコビッチに1―6、1―6で完敗したが、17日の第2戦では同6位のトマーシュ・ベルディハ(30=チェコ)をフルセットの末に7―5、3―6、6―3で勝利。4強進出にはフェデラー戦の勝利が最低条件だったため、各組上位2人が進む準決勝に駒を進めることはできなかった。

 フェデラーは3連勝として、1位で1次Lを終えた。

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