金沢マラソン大会事務局 ロシア選手の順位と記録抹消へ

[ 2015年11月19日 00:01 ]

 15日に開かれた金沢マラソンの大会事務局は18日、優勝と5位のロシアの男子ランナー2人の順位と記録を抹消する方針を決めたと発表した。近く組織委員会を開いて正式決定する。2位以下の選手の順位をそれぞれ繰り上げる可能性が高いとしている。

 関係者によると、当該の選手は金沢の姉妹都市、ロシアのイルクーツクから国際交流の一環で派遣された。組織的なドーピングでロシアの陸上選手の国際大会参加が13日(日本時間14日朝)に禁じられたことを受け、金沢マラソンでもレース前に対応を検討。その上で「日本陸連主催の国際大会ではないので、出場は誤りではないと思った」と判断したという。

 日本陸連は今後の国内大会にロシア陸連の登録選手がエントリーしていないか調査する方針で、尾県貢専務理事は「市民ランナーまで締め出すわけにはいかないので、これから把握していきたい」と話した。

 大会は北陸新幹線の延伸開業を受け、石川県の魅力を満喫してもらおうと企画されたもので、今回が初開催。約1万2000人が参加した。

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2015年11月19日のニュース