錦織 次戦正念場 ジョコ戦2ゲームしか奪えず「恥ずかしい」

[ 2015年11月17日 05:30 ]

ジョコビッチ戦でサーブを失敗し、天を仰ぐ錦織圭

男子テニス ATPツアー・ファイナル第1日 A組 錦織1―6、1―6ジョコビッチ(セルビア)

(11月15日 ロンドン・O2アリーナ)
 世界ランキング8位の錦織圭(25=日清食品)は、17日午後2時(日本時間同午後11時)以降に始まる1次リーグ第2戦で、同6位トマーシュ・ベルディハ(30=チェコ)との対戦が決まった。16日は会場内の練習コートで“仮想ベルディハ”の長身選手と練習を行った。15日の初戦では世界1位のノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)にわずか2ゲームしか奪えずに自己ワーストの敗北。1次リーグ突破に向けて仕切り直す。

 急角度で放たれるサーブに次々に食らいついた。1メートル96のベルディハと似た体格の練習パートナーと約1時間。初戦の負けを振り払うように、錦織はリターン練習やサーブの修正に取り組んだ。

 ジョコビッチ戦は「凄く差は感じた。このスコアは恥ずかしい」という完敗だった。2ゲームしか奪えなかったのは、途中棄権を除くと08年にセーデリング(スウェーデン)、10年にバグダティス(キプロス)に敗れて以来ツアーでは3度目の自己ワースト。「相手のディフェンスが攻撃のように鋭く返ってきた」と鉄壁の守備に圧迫された。のれんに腕押し、ぬかにくぎ。ジョコビッチにラリー戦。「相手が強すぎた。どうしようもない部分があった」と素直に口にすることで、錦織は切り替えようとした。

 ベルディハに敗れた場合でも、最終的に1勝2敗で3人が並べば突破の可能性は残る。ただしその場合はセット数、ゲーム数で優先順位がつくため、初戦の結果が大きく響く。目指すはここからの2連勝。まずはジョコビッチ、フェデラーよりくみしやすいベルディハからの勝利が、1次リーグ突破には欠かせない。

 ▽1次リーグの順位決定方法 (1)勝ち数(2)試合数(2勝1敗と2勝0敗なら前者が優先)(3)当該選手の直接対決の成績となる。3人が三すくみとなった場合は(1)全試合でのセット獲得率(2)全試合でのゲーム獲得率、それでも決まらなければ(3)世界ランキングで優先順位をつける。

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