NBA テロ影響で厳戒、仏出身バトゥーム奮闘 自己最多33点

[ 2015年11月16日 17:58 ]

大活躍を見せたフランス出身、ホーネッツのバトゥーム(右)(AP)

 NBAは15日に7試合が行われたが、フランスでの同時テロの影響もあって試合が行われた各アリーナは厳戒態勢。ファンの手荷物検査が厳しくなり警備も強化された。試合前にはフランス国歌が館内に流れるなど追悼ムード。そんな中でフランス出身のNBA選手が各地で活躍した。

 パリから西に150キロほど離れたリジュー出身のニコラス・バトゥーム(26=ホーネッツ)は、地元シャーロットで昨季まで在籍した古巣トレイルブレイザーズと対戦。今季自己最多の33得点をマークし、チームは106―94(前半71―45)で勝利を収めて5勝5敗となった。敗れたトレイルブレイザーズは5連敗。一時は西地区ノースウエストの首位に立っていたが4勝7敗で最下位に沈んでしまった。

 フランス代表のセンターを務めていたジャズのルディー・ゴベール(23)は敵地アトランタでのホークス戦でシューズにフランス国旗をペイントしてコートに登場。左足首の故障から3試合ぶりの出場となったが、11得点11リバウンドを挙げて97―96(前半47―52)での1点差勝利に貢献した。ホークスは連敗で8勝4敗。ポール・ミルサップ(30)が今季自己最多の28得点を稼いだが、ポイントガードのジェフ・ティーグ(27)が左足首を痛めて欠場し、終盤で競り負けた。

 南米仏領ギアナ出身のケビン・セラフィン(25=ニックス)は後頭部の髪の毛を「PARIS」と刈り込んでニューヨークでのペリカンズ戦に出場。ベンチから出て14分のプレーながら、フィールドゴール(FG)を8本中6本成功させて12得点をマークしてチームにリズムを与えた。ニックスは29得点13リバウンドを記録したカーメロ・アンソニー(31)の活躍もあって95―87(前半42―44)で相手を振り切って5勝6敗。ペリカンズはアンソニー・デービス(22)が36得点11リバウンドをマークしたものの3連敗で1勝9敗となった。

 レイカーズは地元ロサンゼルスでピストンズを97―85(48―44)で下して10戦目でようやく2勝目。コービー・ブライアント(37)は今季自己最長の37分間プレーして17得点8リバウンド9アシストを挙げ、チームの連敗は4で止まった。ただしブライアントのFG成功は19本中6本のみ。精度はこの日も低調に終わった。ピストンズは4連敗で5勝5敗。米国代表候補のセンター、アンドレ・ドラモンド(22)は17得点17リバウンドを稼いだものの、チームのFG成功率は36・5%に終わった。

 <その他の結果>グリズリーズ(5勝6敗)114―106ティンバーウルブス(4勝6敗)、セルティクス(5勝4敗)100―85サンダー(6勝4敗)、キングス(4勝7敗)107―101ラプターズ(7勝4敗)

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