稲森3差4位 飛行機代8万円が賞金3000万円に化けるかも!?

[ 2015年11月15日 05:30 ]

18番、バーディーを決めキャディーとグータッチする稲森

男子ゴルフツアー スポニチ後援三井住友VISA太平洋マスターズ第3日

(11月14日 静岡県御殿場市 太平洋クラブ御殿場コース=7246ヤード、パー72)
 15位から出た稲森佑貴(21=グリーンゴルフ練習場)が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算11アンダー、205で首位と3打差の4位に浮上した。先週の予選落ち後、鹿児島の実家へ“緊急帰省”。ショットを修正し、躍進につなげた。片山晋呉(42=イーグルポイントGC)が70をマークし、通算14アンダーで単独首位。2打差の3位にバッバ・ワトソン(37=米国)がつけ、70で回った石川遼(24=CASIO)は通算6アンダーの24位だった。

 一日中降り続いた雨にも負けず21歳の稲森がリーダーボードを駆け上がった。「きょうは雨で飛距離は落ちたが、逆にグリーンが止まりやすくなったので積極的にピンを狙えた」と若者らしい攻めのゴルフを貫いて優勝戦線に浮上した。

 「今週は初日からショットが良い」と本人も納得の手応え。スコアを2つ伸ばして迎えた15番は7Iでの第2打を1メートルにピタリと刺してバーディーを奪うと、最終18番でも残り117ヤードの第3打をPWでピン奥1・5メートルにつけてバーディーで締め、意気揚々とホールアウト。パーオン率は94・44%で全体1位だった。

 先週の平和PGM選手権では予選落ち。本来は会場の千葉から今週の御殿場まで直行する予定だったが「リフレッシュも兼ねて思い切って」と第2ラウンドが終わった直後に羽田空港から飛行機へ飛び乗り、地元の鹿児島へ帰った。実家が経営するゴルフ練習場で3匹の愛犬と戯れるだけでなく、鏡を前にショットの際にハンドファーストにすることを意識し練習を繰り返した。そうすることでクラブフェースの開きが抑えられ、打球の方向性が安定。「つかまった良いボールが打てるようになった」と好感触を得た。わずか3日ほどの鹿児島滞在だったが大きな収穫があった。

 ただ、「格安航空券を探したんですけど、なかったから結構かかっちゃいました」と父でキャディーの兼隆さんの分と合わせた航空券代は約8万円。それでも、ショットの切れを取り戻し、「(出費した)そのかいがあった」と笑った。

 昨年は出場7試合で約1100万円を稼ぎ、賞金ランク75位で前半戦の出場が確保される第2シード入り。今季はすでに約3100万円を積み上げシーズンを通して出場できる第1シード入りは当確。あとは念願の初優勝を待つばかりだ。航空券8万円が優勝賞金3000万円に化けるかもしれないビッグチャンス。「攻める姿勢を大事にして、楽しくやりたい」と無邪気に初戴冠を目指す。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2015年11月15日のニュース