チケット完売も満席ならず…五郎丸、ラグビー発展へ訴え「力添えを」

＜ヤマハ・トヨタ＞後半２分、ＰＧを決めるヤマハ・五郎丸

ラグビー　トップリーグ第１節 ヤマハ発動機１８―１１トヨタ自動車

（11月14日 パロ瑞穂ラ）
　日本選手権覇者のヤマハ発動機がトヨタ自動車を１８－１１で下して初のトップリーグ（ＴＬ）制覇へ好スタート。Ｗ杯イングランド大会の活躍で一躍ブレークしたＦＢ五郎丸が出場し、ＴＬ通算１０００得点を達成するなど大きな盛り上がりを見せた。

　ただ、早々と入場券が完売するなど満員の観客が予想されながら、ふたを開ければ観客数は８６７６人。これまでのラグビーの試合での観客数は超えたが、それでもサッカーのＪ１名古屋戦のような１万を超える動員には至らなかった。

　前日の秩父宮での開幕戦・パナソニック―サントリー戦では、チケット一般販売分が８日に完売し、当日券販売も行われないほどの盛況ぶりだったが、実際は空席が目立つなど昨季以下の１万７９２人にとどまり、日本ラグビー協会が謝罪する異例の事態。この日も関係者が「協会の課題」と疑問を呈していた。

　それでも選手は雨天の中で全力プレー。五郎丸も試合後に足を運んだ観客に感謝の意を表した。「ワールドカップの時も応援してもらい、それが力になった」とあいさつすると続けて「２０１９年に向けてラグビーを発展させていかないといけないので、力添えをお願いします」。ブームでは終わらせないとするトップ選手の声だった。