琴音マンデー通過から２位発進「試合に出たい気持ちだけで来た」

１８番、第２打を放つ堀琴音

女子ゴルフツアー　伊藤園レディース第１日

（11月13日 千葉県長南町　グレートアイランド倶楽部＝６６３９ヤード、パー７２）
　プロ２年目の堀琴音（１９＝東芝）が７バーディー、１ボギーの６アンダー、６６をマークして首位と１打差の２位と好スタートを切った。今大会で賞金女王決定の可能性があるイ・ボミ（２７＝韓国）が６５で回り７アンダーで単独首位。賞金ランキング２位のテレサ・ルー（２８＝台湾）は２位発進。第２日は女王を争う２人が同組で回る。

　堀琴はショットがさえた。いずれもパー５の３番と５番は３打目を１・５メートルに乗せてバーディー。同じくパー５の１３番では１メートルにピタリと付けてスコアを伸ばし、最終１８番パー４は残り１４４ヤードから７Ｉでカット気味に打って１メートルへ。バーディーフィニッシュで自己ベストの６６。２位発進も自己最高のスタートだ。

　「試合に出たい気持ちだけで来た」。今大会も含め最近５試合中４試合はマンデー（予選会）を勝ち抜き出場権を獲得している。月曜から試合があり過密日程となるが、地道に取り組んできた体力強化が実を結んでいる。

　１メートル６３、５３キロのスリムな体形。食が細いのが悩みだった。毎年夏に２キロ体重が落ちた。そこで今年は「朝食をたくさん食べる」ノルマを自らに課した。嫌いなピーマンなど野菜を多めに、ご飯も「お茶わん１杯を必ず」食べた。今季は開幕時から体重の変化がない。

　賞金ランキング４１位で賞金シードは確保。「少しずつ余裕ができて、いいプレーができている」。目指すはツアー初勝利。「優勝したい気持ちはあるけど、考えると駄目。また一からスタートという気持ちで頑張ればいい」と冷静に残り３６ホールに臨む。