優作 首位バッバと同じ高級腕時計で3差から巻き返し

[ 2015年11月14日 05:30 ]

3番、ティーショット放つ宮里優作の右腕には愛用のリシャール・ミルの時計が

男子ゴルフツアー スポニチ後援三井住友VISA太平洋マスターズ第2日

(11月13日 静岡県御殿場市 太平洋クラブ御殿場コース=7246ヤード、パー72)
 首位に3打差の4位から出た宮里優作(35=フリー)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算11アンダー。順位は4位のままだが、首位と1打差に迫った。首位を守ったバッバ・ワトソン(37=米国)と同じ高級腕時計メーカーと契約を結んでおり、時計の輝きに負けじと今季初優勝を目指す。72の石川遼(24=CASIO)は通算4アンダーの29位に後退。ワトソン、片山晋呉(42=イーグルポイントGC)、タンヤゴーン・クロンパ(25=タイ)の3人が通算12アンダーで首位に並んだ。

 宮里優が今季初優勝を視界に捉えた。大会はバーディー合戦の様相を呈しているが「後半はラインが読みづらくなったが、落ち着いてパーを取ろうと思っていた。流れが来るまで待っていたことがよかった」と無理せずマイペースを貫いたことが奏功した。

 アマだった00年には第3ラウンドで63のビッグスコアをマーク。「ドローとフェードのどちらも求められるコースだが、狙いどころがはっきりしているので攻めやすい」と相性の良さは自覚している。10番で残り144ヤードの第2打を9Iで2メートルにつけてバーディーを奪うと、11番パー5は2オン2パットで、12番は再び2メートルを沈めて3連続バーディー。一時は首位に並んだ。17番パー3は前の組が詰まっていた影響で「待っていた間に体が冷えてしまった」と第1打をグリーン左に外してボギーとしたが、最終18番パー5はグリーン奥からのアプローチを1メートルに寄せバーディーで締めた。

 今年4月から高級時計メーカーのリシャール・ミルとブランドパートナー契約を締結。この日も右腕に1200万円の時計をキラリと光らせてプレーした。今大会に出場しているバッバ・ワトソンも同様の契約を結んでおり、その縁もあって開幕前の9日に都内で行われた同社のイベントに一緒に参加。ワトソンは4510万円の「RM038トゥールビヨン・バッバ・ワトソン」と自身の名前が付いた特注の時計を身に着けているが、宮里優はそれに発奮。根っからの腕時計好きは「いつか優作カラーのモデルを作ってもらえるように頑張りたい」と語った。

 9月のANAオープンで2位に入るなど、好調を維持。「何度か良い流れをつくれているが、あと一押しが足りない。今週がその流れだと思う」と今季初優勝へ気合は十分。ワトソンにも高級時計の輝きにも負けない活躍を見せる。

  ▽リシャール・ミル スイスの高級腕時計メーカーで、01年にリシャール・ミル氏が創業。コンセプトは腕時計のF1で、最高の機能と品質を追求している。世界のトップアスリートをアンバサダーとして迎えており、ゴルフでは宮里優、ワトソンのほか、米女子ツアー通算17勝のクリスティ・カーら。ほかにもF1レーサーのフェリペ・マッサやテニスのラファエル・ナダルとも契約している。

続きを表示

2015年11月14日のニュース