ロシア、薬物問題独自調査実施へ プーチン大統領「ドーピングと戦う」

[ 2015年11月13日 05:30 ]

ロシア南部ソチでの会合で話すロシアのプーチン大統領(AP)

 陸上界の組織的なドーピングが指摘されたロシアのプーチン大統領は11日、同国として独自調査を実施するよう関係機関に指示した。スポーツ関係者を集めたソチでの会合で表明した。世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会がロシアの組織的なドーピングを認定後、プーチン氏が公にこの問題を語るのは初めて。

 第三者委が9日に発表した調査報告書で金銭の授受を伴う組織ぐるみのドーピングの実態などを認めた。ロシア高官らは「根拠がない」などと反発してきたが、プーチン氏は「ドーピングと戦わなくてはならない」と強調し、国際機関の調査に「最大限協力する」と約束。プーチン氏は「責任は違反した個人が負わなければならない」と述べ、ドーピングが組織ぐるみとの見方は否定した。

 国際陸連は13日の臨時理事会でロシアの処分を協議。第三者委は同国陸連の資格停止などを勧告しており、ロシアは16年リオデジャネイロ五輪に出場できない可能性がある。ロシアのムトコ・スポーツ相は12日に「ロシアは五輪をボイコットしない」とAP通信の電話インタビューに述べ、陸上で参加できなかったとしても他の競技で五輪に参加する考えを示した。

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2015年11月13日のニュース