移籍騒動で因縁…ジョーダン、ブーイングで精彩欠きク軍痛恨黒星

[ 2015年11月12日 17:25 ]

容赦ないブーイングを浴びプレーに精彩を欠いたクリッパーズのジョーダン

 NBAは11日に各地で11試合を行い“因縁のカード”として注目を集めているクリッパーズとマーベリクスがダラスで激突。クリッパーズのセンター、ディアンドレ・ジョーダン(27)がオフにマーベリクスとの契約を口頭で承諾しながら、仲間の説得にあって正式契約の直前に撤回したことが発端で、マーベリクスのファンはジョーダンに対してブーイングを浴びせ続けた。

 試合は今季自己最多の31得点を挙げたダーク・ノビツキー(37)の活躍などで地元のマーベリクスが118―108(前半53―54)で勝利を収めて4勝4敗。10月29日にロサンゼルスで行われた同一カードでは88―104で敗れていたが、地元では2万人のファンの後押しもあって雪辱した。

 敗れたクリッパーズは5勝3敗。ジョーダンは27分の出場で9得点11リバウンドに終わった。なおクリッパーズのクリス・ポール(30)は11アシストをマークし、NBA11シーズンで積み重ねたアシスト数は7006。史上15人目の7000アシストを達成し、通算706試合での大台到達は史上4番目のスピード記録となった。

 9シーズン在籍したトレイルブレイザーズからオフにスパーズに移籍したラマーカス・オルドリッジ(30)は初めて“敵地”となったポートランドで古巣と対戦。ジョーダンと違ってブーイングと声援が交錯する中で試合に臨み、チーム最多の23得点をマークして113―101(前半58―46)での勝利に貢献した。敗れたトレイルブレイザーズは3連敗で4勝5敗。一時は西地区ノースウエストの首位に立っていたがこの1週間で最下位まで沈んでしまった。

 ウォリアーズは敵地メンフィスでグリズリーズを100―84(前半47―41)で退けて8戦全勝。本拠をフィラデルフィアに置いていた60年に樹立したチームの開幕連勝記録に並んだ。ステファン・カリー(27)は3点シュートを10本中7本落としたもののチーム最多の28得点。敗れたグリズリーズは4連敗で3勝6敗となった。

 ネッツは4連勝中だったロケッツを敵地ヒューストンで106―98(前半55―49)で退け、今季8戦目で初白星。ヒューストンでの連敗を8で阻止した。ロケッツは4勝4敗。過去2戦で計89得点を稼いでいたジェームズ・ハーデン(26)は23得点にとどまった。

 76ersは地元フィラデルフィアでラプターズに103―119(前半57―63)で敗れて8戦全敗。昨季から通算で18連敗を喫した。ラプターズは6勝3敗。連敗を3でくい止めた。

 敵地シャーロットでホーネッツと対戦したニックスは、ラトビア出身でドラフト全体4番目に指名した2メートル21のクリスタプス・ポルジンギス(20)による3点シュートによるブザービーターで劇的な勝利を収めたかに思われたが、ビデオ判定の結果、ボールをリリースしたのがタイムアップの後と判定されて苦杯。4勝5敗となった。第4Qの残り0・6秒、コーディー・ゼラー(23)のシュートで95―93(前半49―47)で勝ったホーネッツは4勝4敗。トレイルブレイザーズから移籍したフランス出身のフォワード、ニコラス・バトゥーム(26)がチーム最多の24得点をマークした。

 <その他の結果>

マジック(4勝5敗)101―99レイカーズ(1勝7敗)、ペイサーズ(5勝4敗)102―91セルティクス(3勝4敗)、ホークス(8勝2敗)106―98ペリカンズ(1勝7敗)、ナゲッツ(4勝4敗)103―102バックス(4勝5敗)、キングス(2勝7敗)101―92ピストンズ(5勝3敗)

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