西山ゆかりのルーティン“お祈りポーズ”集中&悪癖防止

[ 2015年11月7日 08:42 ]

西山ゆかりのパッティング前のルーティーン

女子ゴルフツアー スポニチ主催2015TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩~第1日

(11月6日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 西山ゆかり(33=フリー)のプレショットルーティンはちょっと神秘的だ。アドレスに入る際に左手を右胸のあたりに当ててヘッドをボールの横に合わせてスタンスを取る。まるで「うまくいきますように」と祈っているようにも見える。しかし、そのしぐさには技術的な意図があるという。

 「アドレスの時に右肩が前に出やすい癖があるので、右肩が前に出ないように左手を当てているんです」。右肩が前に出ると、体が開いてスイングの軌道がアウトサイドインになり、ボールがつかまえられなくなる。それを防ぐために左手で右肩を押さえているのだ。「気持ちを整えるという意味もあります」と精神面の効果も指摘する。

 練習生時代に先輩に教えてもらい、一昨年から取り入れたところ、その年にステップアップツアーで2勝。翌14年はレギュラーツアーで賞金シードを獲得。今年8月のmeijiカップでツアー初優勝も果たした。ただやり忘れることもある。「やっていない時は冷静じゃなくなっているか、逆に緊張感が足りないのだと思います。そういう時は結果も良くない。優勝した大会ではちゃんとやっていましたから」。

 一般のアマチュアも取り入れられそうなルーティン。西山も「ボールをつかまえられない人はやってみるといいかもしれませんね」と勧めていた。

 ◆西山 ゆかり(にしやま・ゆかり)1982年(昭57)6月20日、神奈川県生まれの33歳。中学時代は陸上部。高校時代はハンドボール部。18歳でゴルフを始める。08年プロテスト合格。昨季賞金ランキング43位で初シードを獲得。今年8月のmeijiカップで初優勝。1メートル62、58キロ。

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2015年11月7日のニュース