錦織、脇腹痛で途中棄権…軽症も15日開幕ツアー・ファイナルに不安

[ 2015年11月6日 05:30 ]

ガスケにポイントを奪われ、顔をしかめる錦織(AP)

男子テニス マスターズ・パリ大会

(11月5日 フランス・パリ)
 世界ランキング7位の第6シード、錦織圭(25=日清食品)がアクシデントに見舞われた。世界9位のリシャール・ガスケ(29=フランス)に第1セットを6―7で奪われると、第2セット途中から左脇腹の痛みで失速。1―4で迎えた第6ゲームで途中棄権した。過去5戦全敗だった天敵にまたしても敗れただけでなく、2年連続出場を決めているATPツアー・ファイナル(15日開幕、ロンドン)にも不安を残した。

 相手サーブを返したボールが力なくアウトすると錦織は観念したように足を止めた。「第1セットの終わりぐらいから違和感を感じていた。球を打つごとに悪くなっていったので、大事を取ってやめた」。メディカルタイムアウトを受けた直後の第2セット第6ゲーム、回復の兆しがなく途中棄権した。

 過去5戦全敗と苦手のガスケに対し、第1セットは見応えのあるラリーを展開した。相手の多彩なバックハンドに対しても徐々に対応。ブレークポイントは錦織が7本でガスケは0本。タイブレークで落としたが、チャンスは錦織の方が多かった。

 しかしフィジカルにほころびが出た。前週のスイス室内選手権は右肩の治療のために回避。この日は最初から腹筋にテーピングを施しており「肩の影響だったり、ここを痛める理由はいくつか思い当たる」と悔しがった。「何日か休めば大丈夫。集中力が持続しないのは課題だけど、いい感覚は得られたし、収穫の方が大きかった」と脇腹の状態は最終戦出場には問題がないという。とはいえ昨年ベスト4の今大会でも早々と敗退。後半戦の不振から抜け出せないまま、シーズンはあと1大会を残すのみだ。

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