次のステージで恩返しを 五輪V3の野村忠宏さんが引退報告会

[ 2015年11月4日 19:46 ]

引退報告会であいさつする柔道の野村忠宏さん

 五輪柔道男子60キロ級で3大会連続王者となった野村忠宏さん(40)の引退報告会が4日、大阪市内のホテルで行われた。パーティー形式の会で約100人の招待客らを前に野村さんは「本当に幸せな柔道人生だった。これを次のステージで役立たせないと意味がない。恩返しを含めて子どもたちやトップアスリートの手助けをしたい」とあいさつした。

 会場には柔道界から吉田秀彦さんや、親交のある元陸上選手の朝原宣治さんも駆け付け、全日本柔道連盟の山下泰裕副会長は「これからも勝利の人生、信じた道を歩んでほしい」と激励した。

 野村さんは天理大4年時に初出場した1996年アトランタ五輪で優勝。2000年シドニー、04年アテネでも金メダルに輝き、五輪の柔道史上初めて3連覇を成し遂げた。08年北京五輪代表を逃した後はけがとの闘いが続き、ことし8月の全日本実業個人選手権が現役最後の大会となった。

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2015年11月4日のニュース