左膝負傷の白鵬が巡業復帰 鶴竜とぶつかり稽古、笑顔見せる

[ 2015年10月20日 17:59 ]

秋巡業に参加し、横綱土俵入りを披露する白鵬

 左膝負傷のため大相撲秋場所を3日目から休場した横綱白鵬が20日、香川県丸亀市での秋巡業で復帰した。約1カ月ぶりに力強い横綱土俵入りを披露してファンの歓声を浴び「土俵入りは(心に)ぐっとくるものがあった。行けなかった(巡業地の)方々には申し訳なかった。残りの巡業を一生懸命頑張りたい」と笑顔で話した。

 まだ取組は行えないが、稽古では四股などの準備運動の後に土俵へ上がり、横綱鶴竜の胸を借りてぶつかり稽古もした。「(状態は)4、5割かな。まだ(相手の当たりを受け止めて)胸を出す脚力はないが、前に出るのは痛みがない」と回復ぶりを実感していた。

 全体の稽古終了後には屋外で若手力士と立ち合いの確認をするなど、相撲勘を取り戻すために精力的に汗をかいた。九州場所(11月8日初日・福岡国際センター)に向け「焦らずに、少しずつ感覚を戻していけたらいい」と冷静な口調だった。

 右膝を痛めている大関照ノ富士も19日から巡業に参加しており、久々に3横綱4大関がそろった。華やかな顔ぶれに、日本相撲協会の尾車巡業部長(元大関琴風)は「体はいつもと同じ白鵬だった。やっぱり雰囲気が締まる」と歓迎した。

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2015年10月20日のニュース