“誤審”で豪州4強!逃げ去る主審に解説者も猛批判「恥ずべきこと」

[ 2015年10月20日 05:30 ]

<オーストラリア・スコットランド>試合後、ピッチから走り去るジュベール主審(AP)

ラグビーW杯イングランド大会準々決勝 オーストラリア35―34スコットランド

(10月18日 ロンドン)
 W杯8大会目で史上初めて南半球勢が4強を独占した。準々決勝2試合が行われ、3度目の優勝を狙うオーストラリアはスコットランドに35―34と辛勝。2点差を追う後半39分、“誤審”で得たPKからSOバーナード・フォーリー(26)が逆転PGを決めた。準決勝は24日に南アフリカ―ニュージーランド、25日にアルゼンチン―オーストラリアが行われる。

 勝敗を分ける判定だった。34―32とリードしたスコットランドは後半38分、自陣でのマイボールラインアウトで後方へタップしたボールを、フランカーのハーディが競り合って前へ落とすミス。オフサイドの位置にいたプロップのウェルシュがボールをつかんでしまい、「ノックオンオフサイド」の反則を取られて逆転PGを決められた。

 しかし、直後に場内で流れたビデオ映像では、ハーディの後にオーストラリアのSHフィプスがボールに触れており、ノックオンで本来ならスクラムで試合再開。ただしトライや危険なプレーではなかったためビデオ判定は適用されず、判定は変わらなかった。7万7000人の観衆から激しいブーイングを浴びたジュベール主審(南アフリカ)は、ノーサイドの笛を吹くとピッチから走り去った。

 テレビ解説の元スコットランド代表FBヘイスティング氏は「主審に会ったら、本当にむかついたと伝えたい。逃げ去るなんて恥ずべきことだ」と猛批判。元オーストラリア代表SOのライナー氏も「あの場面はビデオ判定を適用すべきだ」と指摘した。4強最後の1枠は後味の悪さを残して南半球勢の手に渡った。

 ▼オーストラリア・チェイカ監督 苦戦は覚悟していた。良くも悪くも我々は判定に従うだけ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月20日のニュース