遠藤五輪相 選手強化へ「まずは財源づくり」くじ対象拡大も

[ 2015年10月19日 19:00 ]

 遠藤利明五輪相は19日、2020年東京五輪・パラリンピックの成功に向けて、選手の活動支援や強化のための財源確保を進める姿勢を示した。競技用車いすを開発・製造する千葉市のメーカーを視察後、記者団に「サッカーくじ(スポーツ振興くじ)の対象拡大も含めて、まずは財源づくりに取り組む」と語った。

 サッカーくじの売り上げは一部が五輪・パラリンピックに向けた選手強化に充てられており、遠藤氏は将来的に、プロ野球をくじの対象に加える法改正をすることに意欲を示している。

 この日視察したのはテニスや陸上用の車いすを作る「オーエックスエンジニアリング」で、製品を使う車いすテニス第一人者の国枝慎吾氏らと意見交換した。

 車いすの試乗もした遠藤氏は「国枝選手らの活躍によって国民が関心を持ち、強化に理解が得られる」と記者団に述べ、16年リオデジャネイロ大会での活躍に期待を寄せた。地方の中小企業が持つ優れた技術を東京大会で活用することを通じ、全国で参加意識を高めたいとの考えも示した。

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