南ア、劇的逆転4強!デュプレア&バーガー サントリー勢が活躍

[ 2015年10月19日 05:30 ]

<ウェールズ・南アフリカ>トライを決める南アフリカのデュプレア(AP)

ラグビーW杯イングランド大会準々決勝 南アフリカ23―19ウェールズ

(10月17日 ロンドン)
 最多3度目の優勝を狙う南アフリカは準々決勝でウェールズを23―19で下し、4強入りを決めた。1点を追う後半35分に、SHフーリー・デュプレア主将(33)が殊勲の逆転トライ。マン・オブ・ザ・マッチにはフランカーのスカルク・バーガー(32)が選出されるなど、サントリー勢が活躍した。史上初の連覇を目指すニュージーランドは62―13でフランスを圧倒。両チームは24日(日本時間25日)の準決勝で対戦する。18日の準々決勝ではアルゼンチンがアイルランドを退けた。

 右隣に座ったデュプレア主将も、思わず苦笑いを浮かべた。劇的な逆転勝利を収めた試合後の会見。ハイネケ・マイヤー監督は殊勲の主将を「キスしたいくらいだ。フーリーは素晴らしかった。プレッシャーを受けてもパフォーマンスは輝いていた」と賛辞を贈った。

 ウェールズの執拗(しつよう)なタックルに手を焼き、トライによる得点がないまま迎えた後半35分。相手陣インゴールまで15メートルの位置でのスクラムからNo・8フェルミューレンがブラインドサイドの左にボールを持ち出すと、巧みなバックパスをデュプレアが受け、そのままインゴール左隅に飛び込んだ。「狙い通りのおとり作戦が成功した」と振り返ったように、起死回生のサインプレーを完成させ、最後は自身がボールを蹴り出しノーサイド。故障で離脱したCTBデビリアスからバトンを受け、スコットランド戦から主将を務める33歳のベテランらしいプレーでチームを救った。

 「日本戦の悪夢から多くを学んだ。1試合ずつ成長している」とデュプレア。07年のW杯制覇を知るスキッパーは、チーム力の高まりにも手応えを得ている様子だった。

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2015年10月19日のニュース