桐生、今季日本最速10秒09締め!リオ五輪参加標準クリア

[ 2015年10月19日 05:30 ]

男子100メートルで10秒09をマークした桐生祥秀(左)

陸上 布勢スプリント

(10月18日 鳥取市・コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場)
 男子100メートルに出場した桐生祥秀(19=東洋大)が、2本走ったレースの2本目に自己3番目で今季日本最速タイムとなる10秒09(追い風0・3メートル)をマークした。来年のリオデジャネイロ五輪の参加標準記録(10秒16)を突破し、納得の形で一年を締めくくった。5月に発症した右太腿裏肉離れからの復帰3戦目で、五輪イヤーにつながる走りを見せた。

 結果が何よりの薬だ。ゴールを駆け抜けた桐生が柔らかな笑顔を見せた。レース2本目に出した10秒09は「最低限の目標」としていた今季自己ベスト。故障に泣いた一年の最後に、自分を納得させられる結果を残した。

 「公認で(10秒)0台が出て良かったです。いい形でシーズンを終えられたと思う」

 この日の1本目は追い風2・4メートルで参考記録ながら、10秒09で走っていた。2本目は東洋大の土江コーチの指示を受け「30メートルで決着をつける」と序盤に重きを置いた。スタート台の幅を少し広げ、低い姿勢で出る意識も持った。そして、勢いよく飛び出して2位以下をぶっちぎった。追い風は0・3メートル。自己3番目の記録にして、高瀬慧と並ぶ今季の国内最速タイムとなった。

 来年のリオデジャネイロ五輪の参加標準記録を切り、出場への第1ハードルを越えた。さらに、来年3月の世界室内選手権(米国)の参加標準記録(10秒15)もクリア。世界室内は60メートルながら、土江コーチは「ケガで2年も世界を経験していない」と参戦に前向きだ。今年は3月に追い風参考下で9秒87を出しながら、5月末に右太腿裏肉離れを発症。その影響で世界選手権出場を逃しただけに、同じくフイにした欧州遠征を含めて場数を踏みたい考え。全ては五輪決勝に進むためだ。

 「一つが“追参”でも、きょうは10秒0台で2本走れた。でも9秒台で2本走らないとオリンピックの決勝に残れない」

 短距離界の主役の理想は高い。復帰3戦目の好成績にも「本当は自己ベスト(10秒01)を切りたかった」と、本心から満足はしていない。9秒台を出して初めて復活の時が訪れる。

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