「秋に強い男」小田龍 猛チャージ63も1打及ばず2位

[ 2015年10月12日 05:30 ]

2番、ティーショットを打つ小田龍一

男子ゴルフツアー ツアーワールド・カップ最終日

(10月11日 茨城県小美玉市 石岡ゴルフ倶楽部=7071ヤード、パー71)
 13位から出た小田龍一(38=Misumi)が8バーディー、ボギーなしの63をマークして通算15アンダーとし、2位に入った。次週の日本オープン選手権(15日開幕、兵庫・六甲国際GC)に向けて弾みをつけた。首位スタートの近藤共弘(38=フリー)は70で回り2位。2位から出た李京勲(24=韓国)が67で回り通算16アンダーで逆転優勝。12年長嶋茂雄招待セガサミー・カップ以来3年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた。
【最終成績】

 小田龍が猛チャージを見せた。前半で3つ伸ばすと、10番から連続バーディー。16番パー5でもスコアを伸ばして優勝戦線に加わり、17番で6メートル、18番は1・5メートルのパットを決めて3連続バーディー。自己ベストにあと1と迫る63をマークして首位でホールアウトした。

 最終的に1打及ばなかったため「チャンスで決めきれなかったのが2割あるかな。あと1打パットが入っていれば」と悔しがったが「いいゴルフができたし、3日間、池田勇太さんと回らせていただいたので良かった」。ゴルフの助言を受ける9歳下の師匠・池田の名前を出して笑いを誘った。

 前週トップ杯東海クラシックの5位に続くトップ10入り。過去2勝はいずれも10月という「秋に強い男」が調子を上げている。例年、夏までは技術的な迷いが出る。それが整理されるのが秋口という。今季は「振り切る」というテーマに落ち着いて好成績が出始めた。

 次戦は日本オープン。09年大会覇者の小田龍は「飲み過ぎないように気をつけます」と冗談めかした後、「今度は最終日最終組でやりたい」と池田との優勝争いを思い描いた。

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2015年10月12日のニュース